かがやく未来 5月1日発行
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~ピンチをチャンスに~
4月よりつじやま作業所が新事業へと移行しました
障害者自立支援法では、二〇一一年までに今ある福祉施設は新事業体系へ
移行しなければならない事が示されています。
このような中、いずみ野福祉会でもつじやま作業所が四月より新事業へ移行しました。
今回は、つじやま作業所よりの報告を掲載します。
つじやま作業所は開所から三年が経過しました。
富田林養護学校、藤井寺養護学校、大阪府立盲学校からの卒業生や
二〇年以上も在宅生活を送ってきた方や、一般就労を経験してきた方など、
利用者の置かれてきた生活実態や、障害の状況も多様化してきました。
この様な中で、支援に対して、身体機能の維持向上など介護面の充実や
コミュニケーションを豊かにしたり、生活リズムを安定させて欲しいなど
精神的な支援の充実が求められています。
また「給料五万円、七万円欲しい」「お菓子作り屋に就職したい」など
高い工賃や就労を希望したり「家から出て一人暮らししたい」という
地域生活移行を希望する利用者も増えてきています。
このような希望に対して、開所三年目の二〇〇五年度からは、
作業技術の向上やより多くの工賃保障を課題とした食品加工作業を導入しました。
また、終日作業に継続して参加することが難しい利用者に対しては、
散歩やレクリエーションなど体育的な支援やリラクゼーションなど
心や身体に働きかける支援などを試行しながら、
グループや日課の再編をすすめてきました。
また、グループホームやケアホームといった
地域生活移行の場の実現も進めてきました。

しかし、利用者の願いを可能な限り実現する
努力を重ねてきた矢先二〇〇五年十月に
障害者自立支援法が成立し、翌二〇〇六年四月に施行、
十月に完全実施されました。
二〇〇六年四月からは利用者への応益負担が始まり、
利用料負担により利用を控える利用者が現れました。
利用料収入の日割り計算が導入され一日休むとその日の
利用料がマイナスとなり、加えて支援費単価の引き下げもあり、
利用者・家族、施設にとって大きな打撃となりました。
また、十月の完全実施に伴い、梅の里ホームに併設運営していた
「デイセンター梅の里(デイサービス事業)」が国の施策から、
市町村事業へと移行されこの三月で移行事業も廃止されるという
事態が起こりました。「デイセンター梅の里」の利用者はもとより、
他のデイサービス事業所が廃止を宣告し、
その事業所を利用していた利用者・家族の方からもなんとか支援が
受けられないかという問合せが相次ぎました。
そこで、つじやま作業所では障害者自立支援法の
施行で大変な『ピンチ』の状況でしたが、なんとかこの様な利用者、
家族の願いを実現させ、その為に新事業を『チャンス』にできないかと
議論を重ねました。その結果、生活介護と就労支援移行を備えた
多機能型の事業所として新事業移行を決意しました。
生活介護事業では、身体的に重度の障害をもつ利用者を対象に、
入浴・食事を中心とした支援を行ないます。知的に重い障害をもつ利用者には、
屋外作業や体育的な活動を取り入れ、
生活リズムの安定やコミュニケーションを豊かにしてゆけるような
支援を行ないます。この様な支援については、
介護や日常活動支援員を中心にしながら看護師、理学療法士、
作業療法士とも連携し、充実した支援を目指します。
また、生活介護事業のなかでも、持続して作業に参加できる利用者には、
開所当時から行なっている竹炭・竹酢液製造販売を行ないます。
引き続き、道具や作業内容・工程の検討を行ない生産増をすすめながら、
商品開発、販売促進、などを行ないより多くの工賃保障を行ないます。
就労移行事業では、二年間の食品加工作業の実績をバネに弁当販売や
高齢者施設、障害者作業所への配食事業を検討しています。
また、従来より取り組んできた食品加工の委託受注と自主製品の開発、
販売促進に力を入れ二万~三万の給料保障の実現を目指します。
そして、就労を希望する利用者については、
社会人としてのルールやマナーを身につけ、就職活動にも取り組んでいきます。
そのために職員もジョブコーチの力をつけていきます。
このようにつじやま作業所は二〇〇七年四月新たな挑戦に挑みます。
厳しい時代を運動で押し返しながら、三年・五年後に「ピンチをチャンスにできた!」
と利用者、職員が胸をはって言えるよう決意をこめて報告を終わります。
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